オジサマとトヨタセンチュリー。

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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/db/1997_Toyota_Century_01.jpg
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営業車がY31セドリックなミナヅキです。
Y31セドリックという時点で「なるほどなー」と思う人も少なくはないかと思いますが、一応高級車として、もしくはステータスカーとしてトヨタのクラウンと名前を連ねていた時代もありました。

若かりし頃のミナヅキはクルマ好きをやっていても、セダンというタイプの自動車にはやはり「おっさんくさい」とか「でかくてうすのろ」とかいうイメージを持っており、魅力的なクルマとは到底思えませんでした。
もともとクーペ好きということもありましたが。

セドリック営業車 – goo-net

今朝の事。

いつも通りいつもの道をいつもの時間に運転をしていると、対向車線にセンチュリーが。
センチュリーといえばトヨタの高級車、というか最上級車です。
一体どういう人物がそのような自動車に乗っているのかな?という興味で車内に視線を投じてみたわけです。

すると、さしてパリッとしたわけでもないポロシャツを着た、定年を迎えたくらいのオジサマが運転していたわけです。
一人で。

はて。
センチュリーといえば自分で所有して自分で運転するようなクルマだったかな…?と疑問に思ったわけです。
誤解を恐れずに言えば
「運転手付でリアシートに乗るようなクルマじゃーん」
という先入観で見てしまったわけです。

さて、もう一度考えます。
はたしてセンチュリーはドライバーズカー足り得るか?

大型セダンの楽しみ方?

企業の役員クラスであれば黒塗りのクラウンのロイヤル系や、社長クラスであればレクサスのLSなんかを運転手付きで後部座席に乗っていたりしますよね。

ホイールベースが長く、後部座席にVIPを乗せて移動するような用途にも使える、そういう自動車が大型セダンなわけです。

しかし、LSにしてもクラウンにしても、自分自身でハンドルを握って運転して、快適にドライブ出来るクルマだと思います。
パワーもありますし、躾のいい足回りとハンドリングを持っているクルマです。

以前クルマ好きつながりの某お蕎麦屋さんのオーナーのクラウンアスリートを運転させられた事がありましたが、八甲田の峠でも結構踏めるんですよね…。
懐が深いのとちょっとくらい振っても電子制御でビシっとリカバリーしてくれる安心感とイージー加減、ものすごいです。
あれ運転してからクラウンのパトカーを舐めてはいけないなと思いました…

 

こういったクルマはドライバーズカーとして所有し運転されるのもイメージに難しくないんですよね。
実際クラウンあたりであればオーナー自身で運転されている方のほうが多いでしょう。

LSの前身、2代目セルシオなんかも運転したことがありますが、低回転域から溢れ出す豊かなトルクで、エンジンを回さずに静かにゆったり走るのがとても心地の良いクルマだという印象でした。
今では既に古いクルマではありますが、なかなかどうして、馬鹿にしたものではありません。

セルシオ UCF2#型前期 – wikipedia

そういえばベンツのS550も運転したことがありました。
あれはもはや運転しているという印象からはずっと遠い感じでした。
慣れたらもうちょっと面白いのかもしれませんが、不慣れな自分にはどうしても乗せられているなぁというところからは出る事が出来ませんでした。
でも、快適という点では申し分ないと思います。
楽しいかどうかは別ですが…。

5代目Sクラス W221 – wikipedia

快適で上質であるのは大前提として、そこに運転席がメインとなるか、助手席もしくは後部座席がメインになるか という部分がドライバーズカーかどうかの判断要素と出来るかもしれません。

では、助手席もしくは後部座席がメインとなりうるクルマとはどういったものでしょうか。

ショーファードリブンという世界。

いわゆる【ショーファードリブン】【ショーファーカー】というものです。
平たく言うとお抱え運転手付きというやつです。

http://car-moby.jp/89398

こういうイメージですよね。

さて、ここで今朝見かけたセンチュリーの話に戻ります。
センチュリーとはトヨタが誇る国産車の頂点に君臨する大型セダンで、どう見積もってもドライバーズカーと判断出来ない、ショーファーあってこその自動車です。

皇室の御料車として特別仕様車のセンチュリーロイヤルという車種のベースにもなっています。
文句なしのショーファーカーと言えるでしょう。

センチュリーロイヤル GZG51 – Wikipedia

走行モードを見ても、モードの切替をPWRにしない限りは、急激なアクセル操作に対して穏やかにしか反応しないように制御が行われるというのもこのクルマの性格を伺わせます。
VIPを乗せての急加速はご法度という事です。

トヨタ・センチュリーレビュー1 What is the Centuly - Yの王宮
トヨタ自動車。 日本最大にして世界中で使われているトヨタのオートモービル。このトヨタ車について、私..

この辺の記事が面白かったです。

そういえば弊社、系列にセドリック ブロアムのロング車がいた事を思い出しました。

画像の通り、A-Bピラー距離以上にB-Cピラーの距離のほうが大きい車両で、やはり雰囲気というか立ち姿がショーファーカーに由来するそれだったと感じます。
ちなみに弊社にはノーマルホイールベースのブロアムが当時ありました。
この仕事をするようになって最初に割り当てられたのがその3ナンバー6気筒のセドリックブロアムだったんですよね。
そこで日常的に乗るようになって、セダンの面白さというか心地よさを知りました。
RB20Pという、小排気量ながらも日産のRBエンジンを積んでいたので、あのヒューンという滑らかな音と少し古臭い感じのトルコンATの加速感は味があって好きでした。
もうあんなクルマって出てこないよなぁ。

 

センチュリーはドライバーズカー足り得るか?

ということで、センチュリーという自動車をショーファーカーとして造られているという前提で見てきましたが、それはあくまでもそういう角度から見た場合の事です。

純粋に自動車としてはどうでしょうか。

日本の伝統的なセダンである。

まず外観的な面でみると、良く言えば伝統的な、悪く言えば古臭い日本のセダンというスタイリングですが、もはやこういったデザインのセダンは中古車市場にしか流通していないと言ってもいいほどです。

【唯一無二のセダン】という部分だけでも選ばれる理由になるのではないでしょうか。
一般的な自動車購入層の車種選択理由は価格帯に次いでデザインの好みだろうなという印象です。

自動車に関する調査 - 【レポセン】
「レポセン」は様々なマーケティングリサーチ会社から提供される調査データ、レポートを集約、掲載するポータルサイトです。

様々な項目を比較したところ、重視すると答えた方が9割と圧倒的だった項目は「価格」でした。次いで「燃費」となり、金銭面から車を選択すると考える方が多いことが窺えます。さて、その次に来たのは「車体性能」や「ブランド」等を抑えて、「外観デザイン」になりました。「性能」などの実用面も決して重要度は低くは無いのですが、見た目というのは燃費とほぼ変わらない重要性だということが分かると思います。

あ、燃費ですね。そうですね。そうでした。

価格→燃費→外観デザイン だそうです。
センチュリーを購入する人は価格とか燃費とか気にならないようですがそれは置いておいて。

国産唯一のV12エンジンである。

もうこれだけでもセンチュリーを味わってみたいと思わせる魅力なのではないでしょうか。
80点主義だとかコストカットにいとまがないだとか消費者を騙すのが上手いとか色々言われがちなトヨタですが、潤沢な開発予算のもとで作られた車種はやはり出来がよいです。
売れたかどうかは別ですが…。

そんなトヨタがカイゼンとは程遠いようなコストと工数で作っているセンチュリーの、流用されていないV12エンジン。
しかも単純にV12ではなくて直6を2系統で協調させて動いているというなんともまぁ手間のかかったスペシャルなエンジンです。

片バンクの6気筒にトラブルが生じても、残りの6気筒が機能して走行できるようになっている。ブレーキをはじめ、その他の走行機器の多くにバックアップのための2重系統化が施されている。
トヨタ・センチュリー – Wikipedia

ということでエンジンだけを見てもやはり【唯一無二】であるという事です。
要人を確実に送り届けるための造りなのです。


平たくいうと、ドライバーズカーやショーファーカーという以前に自動車本来の性能として、一般的な自動車という範疇から遥かにはみ出した存在であり、何よりも単純に、他の自動車と比較出来ない部分が多いという自動車だと思います。

つまりはそれだけでも所有する理由になりますし、ハンドルを握るだけの理由にもなるわけです。

実に単純な理由でしたね。

上品で伝統的なセダンに上品なV12エンジン、こんな車種、ほとんど存在しないのではないでしょうか。

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大体大排気量というとスーパーカーなどがほとんどで、セダンともなると本当に数える程度しか存在しないようです。

もしかしたらそういった深みに捕まってしまった人落ち着いたハイエンドで上質の極みのようなセダンに乗りたいというある種行き着いてしまった人たちがセンチュリーをマイカーとするのは、考えていた以上に必然的なのかもしれません。

似たようなもので考えるならば、スズキのジムニーだとかトヨタのiQなんかが持っている世界観と似ているのかもしれません。
あれらも、唯一無二といえるものを持っている自動車です。
(ミナヅキの私有車は実はiQです。気が向いたら記事にしたいところです。

再度考えます。
センチュリーはドライバーズカーたりえるか?

その答えは、イエス でしょう。

躾の良いV12エンジンのセダンを運転してみたい。
それだけでも購入し、所有し、ハンドルを握る理由になります。

メーターパネルが「仕事場」しすぎているだとか、やっぱり後部座席のほうが豪勢だとか、助手席がないがしろになっているだとか色々ありますが、それでも、自動車としての造りは間違いなく1級品、トヨタが手間と工数をかけた自動車であるということに違いはないわけです。

大型車好きの店長にはたまらない一台ですが、副店長(嫁)からバツの評価有あり理由を聞くと、「助手席の背もたれがオットマン用に穴があく構造になっているため背中が痛いし、座り心地が悪い」ということらしい。センチュリー買ったら後ろに乗ってねと思いつつも、購入の機会が永遠に失われた瞬間でした。
トヨタ3代目センチュリーの試乗記|Tです・・・。  

ミナヅキは思いました。

ここまであれこれ考えたりしたのですが、一人で乗っているからその人がオーナーであろうという考え方は早計というものであり、お抱えの運転手が回送でハンドルを握っているかもしれないし、案外どこかの整備工のおっちゃんだったりするのかもしれません。

それぞれに事情があります。

に、してもそういう雰囲気がない熟年のおじさまがちょっとよれっとした服装で乗っているのは、やはりマイカーなのかなと思ってしまうわけですが…。

多分あれですよね、綺麗で美人な奥様と仲良く乗ったりしているのかなという想像をしたらちょっとだけほっこりしました。
根拠はありませんけれども。

またご高齢な夫婦でよく見かけるのですが、奥様を後部座席に乗せている光景があったりします。
着座位置別の死傷率の統計などもありますが、後部座席右側、運転席の後ろが安全と古くから言われています。
奥様を大事になさっているのだろうな~と感じる光景です。

定年を迎えて円満退職をして、これからの人生を奥様と、上品なお気に入りのセダンに乗って過ごす。
なんともまぁ素敵な光景ではありませんか。

オジサマは奥様のショーファー、お抱え運転手という事なのかもしれません。

普通の方は後ろに乗ることも、自ら購入して運転する事もないですから(笑)、常に人だかりができる人気。
中古車店を除いて、センチュリーに触れられる(試乗も可)のは全国でココだけですから・・・

みなさん口々に「凄ーい!センチュリー!」と。
そしてみなさん、一様に後部座席に座ります(笑)

中古で200万も出せばいい物件があるので、いかがですか!?と言いたくなりました(笑)
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