DODのネタ感最優先なHテントは実はよく考えられている気がするという話。

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http://www.doppelganger-sports.jp/file/2017/06/h05.jpg
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先日DODのスキマテントを購入したミナヅキです、どうも。
昨日?一昨日?ドッペルギャンガーアウトドアから新製品として

Hテント(!?)

なる新商品がリリースされました。
幕体もピンクだし、もうなんていうかすごくエッチです…。

でもですね、ネタに走りがちなDODですがこのテントよくよく見ると意外と実用的なんじゃないかと思いまして、検証してみたいなと思ったわけなんですよ。

Hテント。

Hテント - DOPPELGANGER OUTDOOR®[ドッペルギャンガーアウトドア] -アウトドア/キャンプ用品ブランド-
Hだけどエッチじゃない!友達以上恋人未満な2人のためのテント。

ピンクだし2人収容テントだし、どうしてもえっちな感じなんですけれども、これH字型だからエイチテントだと思いたいところですが…。

そんなファーストインパクトとコピーについつい目が行くところですが、その内容や構造を確認していきましょう。

ワンタッチテントx2。

http://www.doppelganger-sports.jp/file/2017/06/h02.jpg

このテントはDODお得意のワンタッチシステムをそれぞれの居室ごとに設けてあり、実質的にはワンタッチソロテントが二つ連結されるような構造になっています。

ワンタッチ系のテントを設営した事がある人ならわかると思いますが
開いて→伸ばして→ペグダウン(必要に応じてロープ張り)
という手順だけで設営が完了します。

見た目としてテントの部類ではごちゃごちゃしているように見えますが、その実そんなに面倒なテントではありません。

ワンタッチツインテント?

DODにはワンタッチソロテントという一人用のワンタッチテントがありました。

ワンタッチソロテント - DOPPELGANGER OUTDOOR®[ドッペルギャンガーアウトドア] -アウトドア/キャンプ用品ブランド-
簡単設営のワンタッチ構造。重量1.2kg でコンパクトに持ち運べるソロテント。

要するにこのシステム、ワンタッチフレームから体が入る分の幕体を伸ばして設営するシステムのサイズアップ版です。

http://www.doppelganger-sports.jp/file/2015/10/f3_003z8.jpg

極端な話、ワンタッチ部分だけを組立ててしまえばペグダウンせずにビビィサックのように足側の幕体を潰したまま使う事も出来そうです。
快適度は低くなりますが、設営に時間が掛けられない状況なんかでは十分考えられる運用方法だったりします。

http://blog.aandf.co.jp/blog/wp-content/uploads/2011/07/1107adobivy2.jpg

ちなみにミナヅキが購入したのもワンタッチソロテント姉妹品のスキマテントです。

ウルトラライトハイキングとキャンプツーリング。
水無月生まれのミナヅキです、どうも。 どうやら台風2号が発生しているようですね。 平日の仕事のときばかり晴れやがりまして週末は雨だとか曇りだとかで遊びにくいったらありゃしない…! さてそんな6月ですが、キャンプツーリングに向けてついにテントの調達をしました。 アレです。 でもまぁ待ってください。 アレをソレするのはどういうスタイルなのか、気になって調べてみたところ、最近目にする「ウルトラライト」というものが近いようです。 ULとキャンプツーリング、果たして相性はどうなのか!?

寸法的な話。

ワンタッチソロテントは完全に横になって寝るだけのテントでした。
ビビィサックにワンタッチシステムを組み込んだような感じですね。

Hテントはそのワンタッチソロテントを二つ連結したような構造と言いましたが、よく見るとワンタッチフレームから前後(左右?)に幕体を展張するようになっています。

http://www.doppelganger-sports.jp/file/2017/06/gallery_04.jpg

これ、ワンタッチソロテントに比べると作業量多いように感じますが、取扱説明書をみると実は居室あたりのペグダウン箇所はむしろ少なくなっているのですよね。

ワンタッチソロテント
ペグダウン7箇所

Hテント
ペグダウン12箇所(1居室あたり6箇所)

ワンタッチテントはインナーハイトのピークがワンタッチシステムの部分に来るわけですが、そこを中心として前後に幕体が展張されるという事は幕体の末端の部分までの距離を短く出来るわけです。
幕体の末端までの部分が短くなると幕体のテンションを維持しやすくなり、インナーハイト全体の底上げも出来るというわけですね。

Hテント寸法。 http://www.doppelganger-sports.jp/file/2017/06/size-7.jpg

ワンタッチソロテント寸法。
http://www.doppelganger-sports.jp/file/2015/10/size9.gif

厳密な計算ではありませんが、Hテントのワンタッチシステム中央から幕体片側の長さ、前後長を単純に半分で計算してみると1300mmです。

インナーハイトのピークが来るワンタッチシステムから幕体末端までの距離で、Hテントの1300mmという数字はワンタッチソロテントの2170mmの約60%です。

ちなみに、全長のみを単純に比較するとHテントの2600mmという数字はワンタッチソロテントの2170mmという数字に対して120%の大きさになります。

全長を20%伸ばして、インナーハイトのピークを全長の中心に持ってくる事によってインナーハイト平均を稼ぎ出すという造りになっています。
これにより幕体の終端部の高さにもかなり余裕が出ています。
画像を見る限り、ワンタッチソロテントのインナーハイトピークである500mmよりも高いのではないでしょうか。

http://www.doppelganger-sports.jp/file/2017/06/gallery_03-.jpg

左右方向にも90mm広くなっています。
シュラフを入れて枕元に手回り品を置いても割と余裕がある寸法なのではないでしょうか。

ベンチレーション。

テント泊で必ずつきまとうのは内部の結露ですね。
これはベンチレーション、空気の通り抜けを考えて設営するとよいと言われていますが、内部が狭いほど、内側にとどまる空気が多いほど呼気中の水蒸気が換気されないまま冷やされると結露になると言われています。

また結露以外にも夏場は単純に風通しが悪いと暑くなりますよね。
出入り口が前後に直線的に抜けているようなテントなどはその両方を開放することによって温度の上昇を抑える事が出来ます。

Hテントはそのあたりの要件をある程度満たしている作りでして、幕体前後、足元と頭の部分の小さいベンチレーションと、ワンタッチシステムのフレームの真下のベンチレーション、左右居室の出入り口と真ん中の共有スペースにも出入り口が着いています。

http://www.doppelganger-sports.jp/file/2017/06/parts_01-1.jpg

ワンタッチソロテントのベンチレーションなどと比べるとエアフローには余裕があるように見えます。

エアフロー(スキマテント) http://www.doppelganger-sports.jp/file/2016/03/parts_031.jpg

総括。

ネタ感が先走る今回のHテントという新製品、幕体はピンクだしネーミングはDODらしいぶっ飛び加減を見せていますが、ある意味ではDODのワンタッチテントシリーズのノウハウが詰まった集大成的なテントのように見ることが出来ます。

ついつい
「なんだこれワロスwwwwDODまたやらかしたwwwwwwスケベテントwww」
とコメントしがちですが(ミナヅキも実際にこう思いました…)その内容を大真面目に精査すると意外と使い心地に優れたテントなような気がします。

居室が2つあるという点に目が行きますがワンタッチソロテントを真面目に検討していた人、ミニマムなテントが好きな人たちの中にはこの「全高が低いけど座れなくもない」という高さは絶妙なのではないでしょうか。

http://www.doppelganger-sports.jp/file/2017/06/top_band_02-2.jpg

これくらい高さがあれば雨に見舞われても逗留する場合でもなんとか我慢出来るかもしれませんし、着替えをしたりも出来ます。

で、これはミナヅキの勝手な考えなのですが、居室一つバージョンのソロテントをこの寸法で作ったらそれなりに需要ありそうな気がするんですよね。(気がするだけです。)
リビングスペース/荷物置き場の有無は別として。

リビングスペース無しだとIテント、リビングスペース付きならTテントといったところでしょうか。
意外と使い勝手いいと思うんですよね。
ワンタッチソロテント/スキマテント を大きくした感じで手荷物を運び込める、中で座れるワンタッチソロテント、いいと思うんですがどうでしょうか。

あ、幕体はピンク以外でお願いします。

ちなみにDODにはこんなのもあります。

http://www.doppelganger-sports.jp/file/2016/03/top_image4.jpg

まさに狂気の沙汰。
二人でそこそこの距離感というHテントに対して4人で顔を突き合わせてスペースを共有しようっていうめっちゃ合宿ノリなテントです。

このテントに関してはこういう記事があります。

奇抜すぎて売れない?個人的に好きな大失敗製品ベスト10 - DOD JOURNAL[ディーオーディージャーナル]
DOD製品企画担当が、売れてないけど個人的に好きな製品ベスト10を紹介します。

正直、売れるなんて思ってなかったですが、その通り売れてません。
メーカーとしてもイチキャンパーとしても「快適なキャンプ」を追及している自分がいて、キャンプ自体わざわざ不便さを求める行為なんだから、不便なテントがあっても良いのでは?と思ったのがきっかけです。このテントに4人で入ったときのワクワク感は普通のテントでは得られません。
ちなみに製品名は当初「なかよ4テント」という名前でしたが、ワクワクしなかったのでボツになりました。
開発しながらとても楽しかった製品なので、売れなくてもラインナップに残しておきたい製品ですね。

ミナヅキはDODのそういうところが好きです。